う〜ん、なんかなあ、モノ作りのスタンスが違う人と話すと激しくストレス。モノ作りってさあ、もっと泥臭い作業じゃん。外苑前にオフィス構えて、そんな貧相な体格で、激しく似合わない中田英みたいなカッコして、「くりえいてぃぶ」とか「くりえいてぃびてぃ〜」とか連呼するもんじゃあないでしょがよ、と。
クライアントの用件をカンペキに反映して、100%のモノを作るのは確かに大変な作業だし、それができるってのはすごいと思うんですけどねい、それってそこまでじゃん、と。「くりえいてぃぶ」のカケラもないよね、と。結果、そうなるのはしかたないとして、100%のモノを要求されたら、120%のモノを作る努力しましょうよ、と思うのです。
というわけで、ひさびさに喧嘩を売られたので、買ってきますた。
んー、ディレクションというか編集の業務なんですがねい。一番納得いかなかったのが、仕様書にそぐわない提案をデザイナーがしてきたときにどうするか、という問い。オイラは基本的に、その人の持ってるモノを十二分に引き出して、わかりやすく伝えることに編集者としてのプライドを持っているので、まずはデザイナーになぜ仕様と違うデザインを提案しようと思ったのか聞きますよねん。んで、それにナットクできてよりクライアントの意向に沿う内容だったら、今度はクライアントに提案ですよねん。必要とあらば、仕様書ひっくりかえしてでもやりますよねん。
てな返答をしたら、その貧弱なエセ中田英はそうじゃなくて、やはりクライアントありきの仕事なんで、デザイナーに仕様書通りに作ってもらうようにうまく説得するのがディレクションというか編集のおシゴトだとのたまうわけです。
まあ、どっちが正しいなんてのはなくて、スタンスが違うだけの話で、どっちかというと後者の方が業務としては正しいかもしれんのですが、オイラは共感できんなあ、と。何でもかんでも仕様書仕様書言ってたら、つまんないじゃん。つうか、そんなのクライアントの要望を書き下ろすディレクターじゃなくて、「仕様書書き」の人がいて、あとはそれをその通りに作るデザイナーじゃなくて、「HTML書き」の人がいればいいことじゃないですか。というか、「HTML書き」の人が直接クライアントに話を聞きに行けば、「仕様書書き」の人なんていらないし、業務行程も短縮できるし、人件費も浮くし、でぃれくたーなんていらないっすよね。第一、それのどこに「くりえいてぃぶ」が介在してるのかわからんです、と話したらなんだかイヤな顔をされた。反論できるならしてみろっての、この低脳が( ´_ゝ`)
そうね。マンガ雑誌に例えると、読者アンケートを取って読者の趣味志向に合うように、同じパターンのマンガばっかり作る某ジャンプみたいなイメージっすね。まあ、確かにそれもひとつの手ですが、それが飽きられたときに弱いんですよねい、そういうのって。実際、某ジャンプがそうだし。あ、でもデスノートはちょっと毛色が違っていいかな。あれ目当てで買ってる人もいるわけだし。だから、デスノートみたいな毛色の違う作品をしれっと提案できるような人材をオイラは目指しているのです。
「くりえいてぃぶ」を謳うなら、もっと自分とこのデザイナーを信じようよ、と思うんですよ。仕様書と180度違っていても、クライアントに提案したら面白いって言ってくれるかもしれないし、元のやつよりさらにイイモノができるかもしれないじゃない。そのために、これまでの仕事を無視して、イチからやり直すっていう泥臭い作業が発生するかもしれないけど、それがモノ作りってやつじゃない、と。
なんだかねえ、仕様書っつうか、なんでもかんでも「どきゅめんと、どきゅめんと」ってうるさくて、ここじゃ働けねえなと思って、早々に帰りますた。オマエはデジハリの回し者かっての。って、オイラもそうだが(;´Д`) オイラはたぶん昔の職人気質で、カイシャ的には使いにくい人材なんだろうなあと痛感しますた。でも、そこだけは譲れねえなあ。じゃないと、編集者である意味がない。