ツイッターには書いたのですが、こっちでも紹介。最近僕がとても好きな文章を書くあしのくんというスロブロガーのご紹介。どこら辺が好きかというと、文学的な美しい表現と、リビドー迸る激情全開の疾走感あるリズムが共存したすごくRockな文章を書くのです。基本、長文なのですが「読ませる」ってとこに関してはピカイチだと思います。
比べるのはおこがましいんですが、自分が激情にまかせてここに文章書いてた頃をすごく思い出す。あの辺のおらの文章がすきな人は好きだと思います。「人間模様」とか「スロ以外」のカテゴリのやつがスロわからなくても面白いかな。僕はこれとこれが好きですね。おらは彼の文章だけが読みたくて、ニコニコのなんか有料のコンテンツ購入しちまいました。あっちはすごく文学的で美しい。というわけで、みなさまもよろしければどうぞ!
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そういえば、我がブログも10年くらい前に調整したっきり、何もしてなかったから、これを機に変えようかしら。あと、「シャンプー篇」も加筆修正して後でアップしときます。
しいな [生きていたね。まt、じゃなくてころすけ君。近いうち飯食わないか? 仕事の事で相談がある。ころすけ君の仕事が変わって..]
( ; ´Д`) [うえー。はずかしー。おひさしぶりっす!あとでご連絡しまっす!]
( ; ´Д`) [Gmailで送りましたー。]
はいどーも、あけましておめでとうございますー( ; ´Д`) 今年はちょこちょこ書いていこうと思います。というわけで、勢いでツイッターに書いた作文を投入。やっぱねえ、こういう文章のがおらっぽいというか、こう、文字に気持ちを乗っけて昇華させるという自慰行為は気持ちいいわけですよ。長らく、inputの期間があったので、ちょこちょこoutputしていこうかと思う次第です。
というわけで、ツイッターに書いた「眼鏡篇」を加筆修正して掲載でございますー。ま、中二的な駄文として、生暖かく見守っていただければと思います。
僕は母親譲りのド近眼である。眼鏡がなかったら、世界は境界線がない、ただぼやけた色が混ざり合ったものとしか認識できない。僕の眼鏡は999.9のメタルフレーム。かけ心地は抜群で、もう20年くらいずっとこれをかけている。今回はこれを買ったときのおはなし。
僕はその日、大学の講義が終わると銀座へ向かった。先日の飲み会で酔いすぎて眼鏡を破壊してしまったのだ。メインはコンタクトなので問題はないのだが、やはり眼鏡がないと不便なので買うことに。友人に999.9というところの眼鏡がいいよと聞いたので、銀座のショップへと足を運ぶ。
有楽町の宝くじ売り場の広場で僕は『彼女』を待った。当時付き合ってた彼女ではなく、高校生の頃初めておつきあいをした彼女だ。なんでそんな経緯になったのかは正直覚えていないのだが、たぶん僕が彼女にお願いしたんだと思う。別れた後も『友達』として、たまに連絡を取り合っていた。
彼女が来た。赤い地毛のショートカット、きれいな色黒の肌で銀座の雑踏の中からでもすぐに見つけられる。僕のショートカット好きはこれがルーツなんだと思う。ベージュのダッフルコートに、ダークグレーのタートルネックのセーター、黒いミニスカート。いわゆる女の子らしい色を着る人ではなかった。
「ごめん 待った?」
彼女は赤い髪を揺らしながら、満面の笑みでそう言った。僕は、目を細めて笑うとえくぼができるこの笑顔が好きだった。
「あいかわらず 来るの早いねー」
僕は早めに待ち合わせ場所に来て、相手が自分を探してくれる姿を観察するのが好きなので大抵早めに来る。女性限定だがな!
季節はちょうど今時分。街は正月気分が抜けきらない中途半端な時期だ。僕は彼女と並木通りを歩き、ショップに入る。
「いっぱいあるね どんなのがいいの?」
今日は彼女に眼鏡を選んでもらうつもりだ。これまた、なんでそう考えたのか謎なのだが、たぶん一種の背徳感を味わいたかったんだと思う。
「控えめなのがいいね xxxくんは顔が濃いからw」
と言って、彼女は店内を歩き始める。僕は眼鏡を探すふりをしながら、眼鏡を選ぶ彼女の横顔を見ていた。正直、未練があった。過去、別れ際に彼女が言った言葉を理解するのに、ここから10年かかるわけだが当時の僕はそれを理解できていなかった。
「これがxxxくんには似合うと思う!」
彼女の声にふと我に返って、それを見るとオーバルの銀のメタルフレーム。うん。すごい僕の好み。かけてみても違和感はまったくなく、顔に馴染んでいた。
「似合うじゃん すごいいいよ!」
次の瞬間、僕は店員さんにこれください。と伝えた。僕の決断は数秒単位だ
「え?これでいいの?ほかも見ないの?」
こういうのは最初の直感が大事だからね、きみが選んでくれたものなら、これがいい。
幸いなことにちょうどいいレンズがあったので、すぐに加工してかけて帰れるらしい。一通り、購入の手続きを終えると、店員さんにモダンはどうされますか?と聞かれる。
モダンとは、つるにかぶせるカバーだ。ここは色が選べるらしい。これも彼女に選んでもらう。
「んー、xxxくんはブルーかな。ブルーのイメージ」
じゃ、ブルーでと即答する。深い海のような濃い青。銀のフレームにはすごく映える。彼女のセンスは僕ととても良く合う。加工後、それをかけて店を出る。
「うん すごい似合うよ。xxxくんはやっぱり眼鏡だよ」
そうかなあ。眼鏡はサブ使いなんだけどな。新しい眼鏡は、今までよりも鮮明に世界の像を結ぶ。彼女の色と形がハッキリ見える。うん、きみの顔もよく見えるよ。少し丸くなった?w
「ひどい!でも今は走ってないからね。しょうがない」
彼女は陸上部だった。普段、教室で一人で静かに本を読んでいる姿が印象的だった彼女。あるとき、彼女が走っている姿を見かけた。赤い髪をなびかせて、美しいフォームで走っている、そんな姿に僕は惹かれた。彼女が読んでいたのはスティーヴン・キングのITのハードカバー。僕もちょうどそれを読んでいて、それで声をかけたのがつきあうきっかけになった。
彼女と銀座をブラブラしていると、空が朱くなってきた。
「どうしよっか?」
じゃ、藤沢戻ってご飯食べない? なんとなく銀座はアウェイな感じがしてて、落ち着く地元に戻りたかったのだ。藤沢駅に着くと、OPA裏の吉鳥に行く。ここは焼き鳥がうまく、酒も種類が豊富なのでよく来るのだ。
僕と彼女は高校の頃や大学のことなど、他愛もないことを2時間ほど話し、じゃそろそろ帰ろうか、と店を出る。そのとき僕に下心はなかった。不可侵というか神聖な存在というか、それは高校時代に付き合っていた頃からあった感覚のためだ。店を出て、駅に向かおうとすると、彼女は僕の腕を引っ張り、
「もうちょっと話したいな」
彼女はあの笑顔で僕にそう言った。
今はもうなくなった藤沢駅南口のショットバーに行く。僕は褐色のスコッチを、彼女はビー玉みたいな色のお酒を頼んだ。薄暗い店内の照明が酒を透過して、木目のカウンターにその透明な色を落とす。
「xxxくんは彼女できた?」
あー、まー、うん。そうね。
唐突な、思いもかけない問いの返事は曖昧だった。
これまで、僕はそういう会話を避けていた。僕が、というよりも、その話題に対して、彼女が話すのを僕は聞きたくなかった。だから意図的に避けていた。彼女もおそらくそれを察して、そういう話題を振ることはなかった。今、この瞬間までは。
「…そっか。わたしもね、」そこから先のことは聞きたくなかった。これまで、僕と彼女の間に引かれていたぼんやりした境界線がハッキリと像を結び、それを境に色が別れた感覚に陥った。煙草の煙が天井の照明に向かってゆらゆら昇って消えていく。僕は3杯目のスコッチを頼んだ。
あんまり覚えてないけど、僕は酔いと若さにまかせて、バンプの歌詞のようなことを畳みかけるように彼女に言ったんだと思う。当時どう思っていたか、今どう感じているか。彼女はちょっと困ったように、でもいつもの笑顔で黙って聞いてくれた。スコッチはもう何杯目だったか覚えていない。
藤沢駅南口の線路沿い。僕が通っていた早稲田塾の自習室があった通りを二人で歩く。
なんか…ごめん…
彼女は何も言わず黙って笑っている。後悔の念から僕も押し黙ってしまう。眼鏡のおかげで、薄暗い通りでも彼女の色と形と、僕と彼女を隔てる境界線がハッキリ見える。
送るよ
とだけ何とか声にできた
「だからね!優しすぎるって言ったの!」
昔の最後の言葉を彼女は強く発すると僕の胸ぐらをつかみ、ぐいっと顔を引き寄せる。
「眼鏡、汚れちゃうかな?」
彼女は両手で僕の眼鏡のつるをつかみ、そっと外す。僕の視界から世界の境界線は消え、夜の黒と街灯の白と彼女の髪の赤と褐色の肌の色が混じり合う。
唇に柔らかい感触、次にやわらかいものが口の中に入ってくる。あまりに想定外だったので、ぐるぐる色のまま世界が止まる。
「まえはここまでしなかったよね」
彼女は僕を上目遣いで見つめながら、どこか照れているような笑顔で僕に言う。声のトーンがいつもと明らかに違う。
えーと 今夜一緒にいたい
恥ずかしくなるほどストレートな科白を当時の僕は言った。彼女は笑顔でうなずいた
僕と彼女は北口にあるラブホテルに入った。真夜中なのに、なんだか白昼夢を見ているようだ。高校時代付き合っている頃、僕は彼女に欲情しなかったわけではない。ただ、彼女が僕を受け入れてくれるのか、そんな不安を彼女に吐露することができなかった。変なプライドと劣等感と彼女に対する不可侵性が入り混じった、奇妙な想いをずっと抱いていた。そんな彼女とラブホテルの入り口で空いている部屋を探すシチュエーションが僕の想像を遥かに超えていたのだ。
薄暗い間接照明に照らされた部屋に入ると、彼女はダッフルコートを脱いで、僕と向かい合った。
「xxxくんとこんなところにいるの、すごくふしぎなかんじ」
たったまま、彼女を抱き寄せ、彼女の唇に何度もキスをしながら、彼女の身体をセーター越しに指で撫でる。時折、彼女がピクッと身体を震わせるのがとても愛おしかった。
―――――――――
「なんかはずかしい ね」
彼女が僕の下でそうつぶやく。僕もなんか恥ずかしい。動きながら、顔よりは少し薄い褐色の彼女の胸を指でなぞる。彼女はいわゆる地黒で、綺麗な褐色の肌だったが、普段日に触れていない場所は少しだけ色が薄かった。
ここは色薄いんだね。知らなかった
「や だ w やらしーいいかた xxxくん そんなきゃらだっけ?」
彼女はちょっと驚いてた。ぼくはまじめでそんなことにはきょうみがないきゃらだと思われてたようだ。彼女の反応に僕の加虐性が刺激された。
「そこはちょっとよわいの…」
それはもっとしてほしいってことねw
彼女は声には出さず、身体の反応で返答した。
彼女にもっと触れていたくて顔を近づける。彼女の息遣いも近くなる。ああ、眼鏡が邪魔。外そうとすると
「 めがね かけたままが いいな 」
さっきと逆じゃんw
「めがねのxxxくん みてたらこうふんしちゃってw」
今度はこちらから顔を近づけ、やわらかい感触を彼女の口の中で楽しむ。確かに前はこんなことしなかった。彼女は僕の背中に両手を回し、僕の耳たぶを噛みながら、
「きもちいい…」
と耳元で囁いた。
「眼鏡、汚れちゃったね」
レンズに彼女の色が付いていた。すぐ拭くのはなんとなく躊躇われて、と同時に考え始めた。さて、どうしよう。終わったあとの男は冷静だ。なにしろ、僕にとって「はじめてのうわき」である。彼女が初めてかどうか知らないが、少なくとも現時点で浮気であることは間違いない。
えーと 付き合おう? いや、やり直そう?か? あれ?彼女はどういうつもりなんだ?その前に今の彼女になんて言おうか。彼女の赤い髪を撫でながら、ぐるぐるそんなことを考えた。今でも女性の機微はよくわからんのに、当時の自分に彼女の感情がわかるはずもない(今はちょっとだけわかる)。
「浮気しちゃったね xxxくん あそびにんだーw」
きみだって と喉元まで出かかって全力でねじ伏せた。直感でなんか言っちゃいけない気がした(そしてそれは合ってたと思う)。考えてることを見透かされそうで、それをごまかすために僕は白と緑のマルボロメンソールライトの箱を掴み、『彼女』にもらったハートのついたジッポで煙草に火をつけた。
「あ、わたしにもちょーだい」
あれ?煙草吸ってたっけ?
「吸ってたよー xxxくんには隠してたけどw」
僕は喫煙者の女性に欲情するので、むしろOKだ。
僕は彼女に煙草を渡し、キスするように顔を彼女の方に向け、自分が咥えてる煙草を差し出した。彼女も煙草を咥え、僕の煙草に自分の煙草を近づける。ジジッ という音と朱い光と共に、一本から二本に紫煙が増える。平行に、しかし交わることなく、二本の紫煙がゆらゆら立ち上り、天井で混じり合う。
「ふふっ 何かこういうのいいね」
僕もちょうどそう思ってた。何か秘め事っぽい背徳感がある。
「高校のときはまさかxxxくんとこんなことするとは思わなかった。xxxくん、キスしかしてくれなかったし、奥手すぎるんだもんw」
過去の黒歴史を曝露するのはやめてくれまいか…
「なんかキスとか色々うまくなってない?なんで?w」
ナイショ
「あ、いろんな女の子としたのね。わたしという女がいながら、うわきもの~w」
いなかったじゃんw いや、僕、まったくモテませんので…
「じゃ、今の彼女さんとたくさんしたのね。うらやましー」
(うらやましい?)
「彼女さんにはなんて言うの?」
いきなりの、核心を突く発言に世界が止まる。
何が正解か。今思うと正解なんてなくて、何を答えても結果は一緒だったのだ。たったひとつ、結果を変えられる可能性があったのは意志の強さ。 世界中が敵になっても、彼女と付き合うと決めて、それに殉じることができたなら、結果は変わっていたかもしれない。でも、当時の僕に世界を変えるほどの強いイメージを持つ覚悟はなかった。
ラブホテルの閉ざされた窓の向こうで始発の東海道線が動く音がする。
「…ごめん 今のいじわるだった」
結局、僕は何の返事もすることができなかった。
「じゃあ もういっかい しよっかw」
彼女は僕の身体に触り始める。あれ?そんなキャラだっけ?
「xxxくん うまいんだもんw」
(うまいなんて生まれて初めて言われたぞ?)いやマジ自信ないんで。
彼女が僕のを触るのに対抗するように、彼女の首筋から胸にかけてキスをする。
「ほらあ うまいじゃんーw …きもちいいねぇ」
思い出した。この人、快楽主義者だった。
当時、彼女になんで陸上やってるの?と聞いたことがある。返ってきた答えは
「ランナーズハイを感じたいから」
これはかなりブッとんでいる。彼女は快楽を感じるためなら、そこに至る苦痛すら厭わない快楽主義者だった。まあ、僕がうまいとかはきっと気を遣ってくれてるんだろうが、気持ちいいってのはホントだろう。今まで見てきた彼女は、本当に表層的なところだけだったんだと痛感した。
僕と彼女は、最後の時を惜しむように、山本直樹の漫画みたいに、何度も抱き合って、語り、眠った。
ホテルを出ると、太陽は天辺を過ぎていた。
彼女は僕の腕にしがみついて何も答えなかった。
江ノ電の藤沢駅改札前。小田急百貨店に出入りする人波の中、僕は彼女と向き合った。
彼女はぽろぽろ泣きながら、笑顔で僕を見上げた。
「すごい楽しかったよ!」
うん、僕も楽しかったよ
「眼鏡、大事にしてねw」
たぶん一生使うねw
「じゃあね」
うん、じゃあ
お互いに「また」とは言わない
改札を通り、ホームから江ノ電に赤い髪が吸い込まれるまで、僕は彼女をずっと見ていた。それが僕の脳に残る彼女の最後の姿だ。それきり、お互いに連絡を取っていない。
彼女を乗せた江ノ電が行ったあとも、しばし僕は滲んだホームを眺めていた。
そういえば、今日は『彼女』と約束があったことを思い出した。僕は小田急百貨店のトイレでゴシゴシと顔を洗った。鏡に映った自分の首筋に紅いマークがひとつだけ付いていて、苦笑いした。僕は藤沢から小田急線に独りで乗り、また大学へと向かった。
よし、今年は早めに行けたぜ! いやー、今年もいろいろあったな。よくもまあ、いろいろあるもんだと思うけど、いろいろあったんですがな。
最近、色々書きたいことというか、FBやらTwitterやらには書いてるんですが、なんていうんですかね。「korosuke」じゃなくて「殺助」として書きたいことがたくさんあるんです。つまりはFBやらには書けないこと。もっと言うと、まあまた込み入った話でヤンスね。我がブログは「殺助」の原点であり、派生したあらゆる「korosuke」は基本的にはそれを受け継いだものを書いてるんですが、純度100%のものが出せるのはここしかないし、「殺助」はここで生まれ、ここで死んでいく、我が最後の領土なつもりなのです。故に、あらゆる「korosuke」からはここに辿り着けないように、十重二十重に気を遣っているので、おそらくは現存する最強のネット住人である「きじょ」ですら辿れねえだろと思ってるのですが(いや、そんなことないな)、なんていうんですかね、日和ったと言いますが、いつ何があるかわからんというよくわからん強迫観念に囚われてどうにも書き渋ることが多いのですがそろそろどうしようかなと思う次第でございます。まー、女性の問題は何時まで経っても終わらないですよね。というわけで、今年もありがとうございました。これからも「殺助」と「korosuke」をよろしくお願いいたします(;´Д`) 気が向いたら、ちょこちょこ来年こそ書く!というか、書かざるをえない!
しいな [生きていたね。まt、じゃなくてころすけ君。近いうち飯食わないか? 仕事の事で相談がある。ころすけ君の仕事が変わって..]
( ; ´Д`) [うえー。はずかしー。おひさしぶりっす!あとでご連絡しまっす!]
( ; ´Д`) [Gmailで送りましたー。]